エアコンの選び方|畳数・省エネ・自動お掃除・工事費で失敗しない7つのポイント
公開日:
エアコンを選ぶとき、最初に「6畳用」「10畳用」「14畳用」といった表示を見る人は多いと思います。
しかし、エアコンは部屋の広さだけで決めればよい家電ではありません。
同じ10畳でも、
- 木造か鉄筋か
- 日当たりが強いか
- 最上階か
- 窓が大きいか
- 天井が高いか
- 暖房をどのくらい使うか
などによって必要な能力が変わります。
さらに、
- 100Vか200Vか
- 省エネ性能
- フィルター自動お掃除
- 除湿
- 空気清浄・清潔機能
- スマホ操作
- 本体価格とは別に必要になる工事費
まで確認すると、選ぶポイントは意外と多くあります。
この記事では、エアコンを選ぶときに確認したい7つのポイントを順番に解説します。
条件を一つずつ比較するのが大変な方は、「ぴったり診断ナビ」のエアコン診断も利用できます。
7つの質問に答えるだけで、部屋の広さ、冷房・暖房、省エネ、自動お掃除、清潔機能、使いやすさ、予算などから候補を3台に絞れます。
1.まずは「何畳用か」を確認する
エアコン選びで最初に確認したいのが、部屋の広さに合った能力です。
商品を見ると、
「冷房 6~9畳」
「暖房 6~7畳」
といった表示があります。
ここで注意したいのは、
「6~9畳なら、どんな9畳の部屋でも使える」
という意味ではないことです。
一般的な畳数表示では、例えば「冷房6~9畳」という表記の場合、木造住宅と鉄筋住宅など、住宅条件の違いによって適する広さの目安が変わります。
そのため、数字の大きい方だけを見て選ばないことが大切です。
暖房の畳数も確認する
冷房と暖房では、畳数の目安が異なる場合があります。
冬もエアコンを主な暖房として使うなら、冷房側だけでなく暖房側の適用畳数もしっかり確認しましょう。
特に寒い地域や、暖まりにくい部屋では、暖房能力も重要です。
2.同じ畳数でも部屋の条件で必要な能力は変わる
「10畳の部屋だから10畳用」
と単純に決められない場合もあります。
部屋の熱の入りやすさ、逃げやすさによって必要な能力が変わるためです。
特に確認したいのは、
- 南向きや西向きで日差しが強い
- 大きな窓がある
- 最上階
- 天井が高い
- 吹き抜けがある
- 断熱性能が低い
- キッチンとつながっている
- 人が多く集まる
といった条件です。
このような部屋では、表示されている畳数ぎりぎりの機種ではなく、一つ上の能力も候補にした方がよい場合があります。
反対に、断熱性・気密性が高い住宅では、必要能力の考え方が変わることもあります。
エアコンを購入するときは、「部屋が何畳か」だけでなく「どんな部屋か」まで考えるのがポイントです。
大きければ大きいほどよいわけでもない
余裕を持たせることは大切ですが、必要以上に大きい機種を選べばよいという意味でもありません。
能力が上がれば本体価格も上がりやすく、200V機種になる場合もあります。
まず必要能力を考え、その中から機能や価格を比較するのがおすすめです。
3.冷房・暖房・除湿のどれを重視するか決める
エアコンは冷房だけに使うとは限りません。
生活スタイルによって、重視したい性能が変わります。
夏の冷房が中心
夏の暑さ対策が中心なら、
- 冷房能力
- 気流制御
- 除湿
- 省エネ性能
などを確認します。
特に湿度が高い時期は、室温だけでなく除湿性能も快適性に関わります。
冬の暖房にも使う
冬もエアコンを主な暖房として使うなら、暖房性能をより重視しましょう。
確認したいのは、
- 暖房の適用畳数
- 暖房能力
- 低い外気温での暖房能力
- 足元まで暖めやすい気流制御
などです。
寒い地域では、寒冷地向けシリーズも選択肢になります。
一年中使う
冷房も暖房も使うなら、どちらか一方の性能だけを見るのではなく、年間を通したバランスが重要です。
冷暖房性能、省エネ性、除湿、気流制御などを総合的に比較しましょう。
4.100Vと200V、コンセントを確認する
エアコンを購入するときに見落としやすいのが電源です。
家庭用エアコンには、
- 100V
- 200V
の機種があります。
さらに、同じ100Vや200Vでも、アンペア数などによってプラグ形状が異なる場合があります。
購入したエアコンと、設置場所の専用コンセントが一致しているか確認してください。
200Vだから家庭に付けられないとは限らない
現在100Vのエアコンを使っていても、住宅の電気設備によっては電圧切替などの工事によって200V機種を設置できる場合があります。
ただし、住宅設備や配線条件によって対応が変わるため、購入前に販売店や工事業者へ確認するのが安全です。
また、
- エアコン専用回路
- コンセント
- 配管穴
- 室外機の設置場所
も確認しておきましょう。
5.長く使うなら省エネ性能も比較する
エアコンは購入価格だけでなく、使用中の電気代も考えて選びたい家電です。
特に使用時間が長い家庭では、省エネ性能の差が重要になります。
比較するときに確認したいのが、
- APF
- 省エネ基準達成率
- 多段階評価
- 年間の目安電気料金
などです。
APFとは?
APFは、エアコンを1年間使用した場合の冷暖房効率を表す指標です。
基本的には、数値が大きいほど省エネ性能が高いことを示します。
ただし、本体価格の高い上位モデルほど省エネ性能が高い場合もあるため、
「省エネ性能が最も高い商品を選べば必ず得」
というわけではありません。
購入価格と、何年間・どのくらい使う予定なのかを合わせて考えることが重要です。
本体価格だけで比較しない
例えば寝室で使用時間が短い場合と、リビングで毎日長時間使う場合では、省エネ性能にかける予算の考え方も変わります。
使用時間が長い部屋ほど、省エネ性能を重視する価値は高くなります。
6.自動お掃除・清潔・便利機能は必要なものを選ぶ
最近のエアコンには、多くの便利機能があります。
例えば、
- フィルター自動お掃除
- エアコン内部の清潔機能
- 熱交換器の洗浄・乾燥
- 空気清浄・空気ケア
- センサーによる自動運転
- スマートフォン操作
- 加湿
- 換気
などです。
上位機種ほど機能は増えますが、すべての人に必要なわけではありません。
フィルター自動お掃除
エアコンは高い位置に設置されるため、フィルター掃除が面倒に感じる人も多いでしょう。
フィルター自動お掃除機能があると、日常のお手入れ負担を減らしやすくなります。
一方で、自動お掃除機能が付いていても、すべての清掃が不要になるわけではありません。
ダストボックスなど、機種ごとに必要なお手入れ方法を確認しておきましょう。
スマホ操作
外出先から操作したい人や、帰宅前に冷暖房を入れたい人なら、スマートフォン対応も便利です。
ただし、普段リモコンだけで十分なら、優先順位を下げてもよい機能です。
加湿・換気など
一部の上位機種では、加湿や換気に対応したモデルもあります。
便利な一方で、本体価格も上がりやすいため、本当に使う機能かを考えて選びましょう。
7.本体価格だけでなく設置工事まで考える
エアコンは、冷蔵庫やテレビのように商品を置くだけでは使えません。
基本的に設置工事が必要です。
そのため、商品価格を見るときは、
「エアコン本体の価格」
と、
「設置に必要な費用」
を分けて考えることが重要です。
工事内容によっては、
- 標準取付工事
- 配管延長
- 化粧カバー
- 穴あけ
- 電圧切替
- コンセント交換
- 専用回路工事
- 室外機の特殊設置
- 古いエアコンの取り外し
- リサイクル
- 収集運搬
などの費用が発生する場合があります。
そのため、
「本体が10万円だから、総額も10万円程度」
とは限りません。
ネットで買う場合は特に確認
ネット通販では、
- 本体のみ
- 標準工事込み
- 工事を別途申し込む
など販売方法が異なります。
安く見える商品でも、工事費を含めると総額が変わることがあります。
価格比較をするときは、条件をそろえて比較しましょう。
ぴったり診断ナビのエアコン診断では、商品価格を比較しやすくするため、原則として「室内機+室外機」の本体価格を基準にしています。
設置工事費などは別途必要になる場合があります。
エアコン選びでありがちな5つの失敗
「6~9畳」を6畳から9畳まで使えるという意味だと思う
畳数表記は住宅構造などの条件を含んだ目安です。
数字の大きい方だけを見て判断しないようにしましょう。
冷房側しか確認しない
冬も使うなら暖房側の畳数や能力も重要です。
特に寒い部屋では暖房性能も確認しましょう。
コンセントを確認せず購入する
100V・200Vやプラグ形状が合わず、追加工事が必要になることがあります。
購入前に設置場所を確認しましょう。
自動お掃除があれば完全に掃除不要だと思う
フィルター掃除の負担を減らせても、すべてのお手入れが不要になるわけではありません。
機種ごとのお手入れ方法を確認しましょう。
本体価格だけで予算を決める
エアコンでは設置工事が必要です。
本体以外の工事費や、既存機の取り外し・リサイクルなども含めて予算を考えましょう。
迷ったら「畳数 → 部屋の条件 → 使い方 → 機能 → 予算」の順で考える
エアコン選びで迷ったら、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- 部屋は何畳か
- 木造・鉄筋、日当たり、窓、最上階などの条件
- 冷房・暖房のどちらを重視するか
- 省エネをどのくらい重視するか
- 自動お掃除が必要か
- 清潔機能・スマホ操作などが必要か
- 本体予算
- 設置工事の条件
最初からメーカー名や機種名を比較するより、先にこの条件を整理すると候補を絞りやすくなります。
自分で比較するのが大変なら7問で診断
「畳数は分かったけれど、結局どのエアコンが合うのか分からない」
という方のために、ぴったり診断ナビではエアコン診断を用意しています。
質問は7つです。
- 部屋の広さ
- 最も重視する使い方
- 省エネ性能
- フィルター自動お掃除
- 清潔・空気機能
- 使いやすさ
- 本体予算
回答内容をもとに、条件に合うエアコンを相性順に3台表示します。
診断では必要な畳数を満たさない商品や、選択した予算を超える商品を通常候補から除外して候補を絞ります。
人気ランキングだけでなく、自分の部屋や使い方に合った候補を探したい方は利用してみてください。
エアコンの選び方診断|7問であなたにぴったりのエアコンを診断
よくある質問
10畳の部屋なら10畳用を選べばいい?
一つの目安にはなりますが、部屋の条件によって必要能力は変わります。
日当たりが強い、窓が大きい、最上階、天井が高いなどの場合は、より大きな能力が必要になることがあります。
冷房だけでなく、暖房側の畳数の目安も確認しましょう。
100Vと200Vはどちらがいい?
単純にどちらが優れているというものではありません。
必要な冷暖房能力や商品によって電源仕様が決まります。
200V機種を選ぶ場合は、現在の専用コンセントや住宅設備が対応しているか確認してください。
フィルター自動お掃除は必要?
掃除の負担を減らしたい人には便利です。
一方で、自分で定期的にフィルター掃除をすることが苦にならないなら、必須とは限りません。
自動お掃除の有無だけでなく、本体価格とのバランスで考えましょう。
エアコンはネットで買っても大丈夫?
購入自体は可能ですが、本体だけでは使えないため設置工事をどうするか確認する必要があります。
商品価格に標準工事が含まれているのか、本体だけなのか、追加工事が発生する条件は何かを確認してから購入しましょう。
省エネ性能はどこを見ればいい?
省エネラベルやAPF、省エネ基準達成率などが参考になります。
APFは基本的に数値が大きいほど通年のエネルギー効率が高いことを示します。
ただし、本体価格とのバランスや使用時間も考えて選びましょう。
まとめ
エアコン選びでは、価格やメーカーだけでなく、最初に部屋と使い方を整理することが大切です。
特に確認したいのは、
- 部屋の広さと住宅条件
- 冷房・暖房の能力
- 100V・200Vとコンセント
- 省エネ性能
- 自動お掃除・清潔機能
- 必要な便利機能
- 本体価格
- 設置工事
です。
エアコンは購入後に長く使う家電で、設置工事も必要です。
「一番高性能なモデル」ではなく、自分の部屋で必要な能力を満たし、使いたい機能と予算のバランスが取れた機種を選びましょう。
条件を整理しても迷う場合は、7問のエアコン診断から候補を絞ってみてください。