デジタル

プリンターの寿命は何年?印刷できない・かすれる・廃インクエラーと買い替え時期

久しぶりにプリンターを使おうとしたら、文字がかすれて印刷できない。突然エラーが出たり、用紙が何度も詰まったりすると、そろそろ買い替え時期なのか迷うものです。

家庭用プリンターには、インクジェット方式やレーザー方式があり、故障や消耗品の種類も異なります。

特にインクジェットプリンターでは、インクの目詰まりや廃インクに関するエラーが発生する場合があります。

これらの症状は、必ずしも本体全体が寿命を迎えたことを意味しません。

この記事では、プリンターの使用年数を考えるポイントと、故障のサイン、修理と買い替えの判断方法を紹介します。

1.プリンターの寿命は何年?

年数だけで判断できない

プリンターを使える年数は、印刷枚数や使用頻度、機種によって異なります。

毎日大量に印刷する家庭もあれば、年賀状や学校の書類などで年に数回しか使わない家庭もあります。

また、印刷ヘッド、給紙ローラー、内部の駆動部品など、複数の部品が関係しています。

ほとんど印刷していない場合でも、長期間使わずにいることでインクの目詰まりが起こることがあります。

インクジェットとレーザーでは違う

インクジェットプリンターはインクを用いて印刷します。

レーザープリンターでは、トナーや感光体などの部品を利用します。

方式によって交換が必要な消耗品や、修理する部品が異なります。

メーカーの修理対応期間

例えばエプソンでは、家庭用のカラリオプリンターやエコタンク搭載モデルについて、補修用性能部品を製造終了後5年または7年など、機種ごとに保有期間を定めています。

キヤノンも、機種ごとに修理対応期間を案内しています。

古いプリンターを修理したい場合は、メーカーの修理対応一覧で型番を確認しましょう。

2.買い替えを考えたい5つの故障サイン

① 印刷がかすれる・線が入る

文字が薄くなる、写真に線が入る、特定の色が出ないなどの症状です。

インクの残量やプリントヘッドの目詰まりが関係することがあります。

インクジェットプリンターでは、ノズルチェックやヘッドクリーニングが用意されている機種があります。

指定された方法で確認しても改善しない場合は、メーカーに相談しましょう。

② 用紙が何度も詰まる

印刷中に用紙が詰まったり、斜めに送られたりする場合です。

用紙の種類やセット方法、給紙部分の汚れなどが関係することがあります。

紙片が内部に残っている場合もあるため、説明書に従って確認してください。

無理に用紙を引っ張ると、内部部品を傷める場合があります。

③ 電源が入らない

電源ボタンを押しても反応しない場合です。

電源コードやコンセントの状態などを安全に確認しましょう。

コードに損傷や異常な発熱がある場合は使用を中止してください。

④ 廃インクに関するエラーが出る

インクジェットプリンターでは、印刷ヘッドのクリーニングなどで排出されたインクを、内部の吸収パッドやメンテナンスボックスで回収する機種があります。

廃インクの吸収量が上限に近づいたり、上限に達したりすると、エラーが表示される場合があります。

機種によって、ユーザーがメンテナンスボックスを交換できる場合と、メーカー修理が必要な場合があります。

エラーが出たからといって、必ず本体を買い替える必要があるとは限りません。

⑤ 焦げ臭い・煙が出る・異常な音がする

異常な発熱、煙、焦げ臭さ、以前とは明らかに異なる大きな音が発生する場合は、直ちに使用を中止してください。

安全を確保し、メーカーや販売店へ相談しましょう。

3.印刷がかすれるときに確認すること

インク残量

インク残量が不足していると、正常に印刷できない場合があります。

対応するインクを確認して交換しましょう。

ノズルチェック

インクジェットプリンターでは、ノズルチェックパターンを印刷できる機種があります。

パターンの欠けを確認すると、目詰まりの可能性を判断しやすくなります。

ヘッドクリーニング

目詰まりが疑われる場合は、メーカー指定のヘッドクリーニングを実施します。

ただし、クリーニングにはインクを使用します。

何度も続ければ必ず改善するわけではないため、メーカーが指定する回数や手順を守りましょう。

印刷設定

普通紙や写真用紙など、用紙の種類によって印刷設定が異なる場合があります。

画質設定や印刷モードを確認しましょう。

レーザープリンターの場合

レーザー方式ではトナーやドラムなどの消耗品が関係する場合があります。

インクジェットのヘッドクリーニングとは対処方法が異なるため、対応する説明書を確認してください。

4.廃インク吸収パッドのエラーは寿命?

プリンターの画面に「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました」などと表示される場合があります。

これは内部で回収している廃インクが、所定の容量に達したことなどを知らせる表示です。

メンテナンスボックスを交換できる機種

ユーザー交換に対応した機種では、メーカー指定のメンテナンスボックスを交換することで対応できる場合があります。

交換部品は必ず型番に適合するものを使用してください。

メーカー修理が必要な機種

内部の吸収パッドを交換する必要がある機種では、メーカー修理が必要になる場合があります。

修理対応期間が終了した機種では、交換を受け付けられないこともあります。

自己修理には注意

エラーを無理に解除したり、内部の吸収パッドを自己判断で取り外したりすると、インク漏れなどの問題が起きるおそれがあります。

メーカーの案内に従いましょう。

買い替えの判断

修理可能で費用が低ければ、使い続けることも選択肢です。

修理対応が終了している場合や、ほかの部品にも不具合がある場合は、新品との比較を検討しましょう。

5.印刷できない原因が本体以外にある場合

Wi-Fi接続

無線接続のプリンターでは、ルーターの変更やネットワーク設定が原因で印刷できなくなる場合があります。

本体にエラーがない場合は、ネットワーク接続を確認しましょう。

パソコン・スマートフォン側の設定

プリンターの選択先や印刷待ちのデータ、ドライバーなどの影響で印刷できない場合があります。

別の端末や本体操作で印刷できるかも、原因を切り分ける手がかりになります。

用紙と給紙設定

用紙サイズや給紙トレイの設定が合っていない場合があります。

画面のエラー内容を確認してください。

6.修理・消耗品交換・買い替えの判断表

修理・消耗品交換・買い替えの判断表
状況確認すること判断の方向性
印刷がかすれるインク・ノズルチェック指定の清掃を実施
特定の色が出ないインク残量・ヘッド改善しなければ修理相談
紙詰まりが続く用紙・給紙部分・紙片改善しなければ点検
廃インクのエラー型番・交換対応部品交換または修理
Wi-Fi印刷できない接続・端末設定通信環境を確認
焦げ臭い・煙が出る安全確保直ちに使用停止
修理対応が終了メーカーの対応期限買い替えを比較

7.修理費と新品価格をどう比較する?

プリンターの修理を検討する場合は、故障箇所とメーカーの修理対応期間を確認しましょう。

印刷ヘッドや給紙部分の故障、廃インク処理など、内容によって必要な費用は異なります。

新品を購入する場合も、本体価格だけでなく、インクやトナーなどのランニングコストが重要です。

確認したい項目は次のとおりです。

  • 修理総額
  • 修理対応期間
  • インク・トナー代
  • メンテナンス用品の価格
  • 1か月の印刷枚数
  • 新品の購入価格

特に印刷枚数が多い場合は、大容量インク方式やレーザー方式などを比較することで、購入後のコストが変わる場合があります。

8.古いプリンターの処分方法

家庭用プリンターは、家電リサイクル法の4品目には含まれません。

処分方法は自治体や販売店の回収サービスなどによって異なります。

使用済みの純正インクカートリッジについては、メーカーが参加する回収活動を利用できる場合があります。

本体を手放す前には、保存されているWi-Fi情報やアドレス帳、印刷履歴などについて、機種に応じた初期化方法を確認しましょう。

事業用として使用していたプリンターは、家庭ごみと扱いが異なる場合があります。

9.買い替えるなら何を重視する?

印刷するもの

写真や年賀状を中心に使うのか、文書を大量に印刷するのかで向いている方式は変わります。

印刷コスト

本体価格だけでなく、インクやトナー代も比較しましょう。

コピー・スキャン

家庭や仕事でコピー・スキャンを使う場合は、複合機が候補になります。

A3・両面印刷

必要な用紙サイズや印刷機能を確認しましょう。

詳しくはプリンターの選び方で紹介しています。

印刷する目的や枚数、必要な機能、予算から候補を探したい場合は、プリンター診断を利用できます。

プリンター診断を試す

10.よくある質問

プリンターは5年で寿命になる?

使用可能な年数は機種や印刷枚数によって異なります。メーカーの修理対応期間も機種ごとに確認しましょう。

インクがかすれたら買い替えるべき?

ノズルの目詰まりなどが原因の場合があります。メーカー指定の確認とクリーニングを試しましょう。

廃インクエラーが出たら本体を捨てるしかない?

機種によってはメンテナンスボックスの交換やメーカー修理で対応できる場合があります。

プリンターは長期間使わないと故障する?

インクジェット方式では、長期間使用しないことで目詰まりが発生する場合があります。保管方法や定期的な使用についてメーカーの案内を確認しましょう。